冬の移籍市場を振り返る
少なくない影響を受けたリバプール
今更だが、今年の冬の移籍市場を振り返ってみた。
ヨーロッパ全体的に、比較的動きの少ない移籍市場だったと思う。
おそらく今冬一番のビッグディールはコウチーニョのバルセロナ移籍だろう。
それに次ぐのがプレミアリーグのDF史上最高額を更新した、ファンダイクだと思う。
リバプールにとっては攻撃の要を放出し、頼れる守備の要を取得した形だ。
その他のチームで印象的だったのは、アーセナル・チェルシー・ドルトムントの玉突き移籍。ムヒタリアンとサンチェスのトレードのような移籍だろうか。
特にアーセナルは上手くやったような気がする。
サンチェスよりも一つ若く、まだまだ上昇気配を漂わせるオーバメヤンと、プレイメーカーのムヒタリアンを獲得し中盤から前線にかけて理想的な補強をしたように思う。
(チェルシーとユナイテッドの補強は、自分としてはその場しのぎ的なもののように思う。)
リバプールの今後
さて、リバプールの話に戻る。
コウチーニョの移籍は確かに残念だった。あの芸術的なフリーキックやボールキープが見れなくなると思うと寂しくなる。
ただし、ことチームの事を考えるとそこまでのダメージがあるようには思わないのである。というのもコウチーニョはクロップ体制以前の選手であり、クロップの掲げるハイプレスフットボールにぴったりフィットする選手ではないと思っていたからである。
技術とセンスが高次元で、あくまで「こなせていただけ」だと思う。
今の前線トリオ(フィルミーノ、サラー、マネ)の躍動感あふれるカウンターを見ていると、コウチーニョ不在に危機感を抱かないのである。
むしろアフリカネーションズカップ時期にマネとサラーが離脱してしまうまでに、若手に成長してもらわないと昨シーズンのような急失速が起きてしまうと思う。
一方、ファンダイクにはもう少し時間が必要な気がする。
ディフェンスラインというのはやはり周りとのコンビネーションや位置取り関係などが重要になってくるし、サウサンプトンとリバプールでは対戦相手がとってくる戦法も異なる。さらに長期間ケガに苦しんでいた昨シーズンからの復調具合もまだ完璧にはできていないように見える。
ただ、前線へのボールコントロールなどは今までのリバプールのディフェンスラインには無かった武器だと思う。(個人的にアッガーを思い出す。)
今冬のリバプールの動きの感想
個人的には上手く動いたような気がする。
理由としては、
・必要だったディフェンスラインのテコ入れができた
・コウチーニョの移籍金の無駄遣いをしなかった
この2点である。
あれだけの莫大な移籍金を手にし、サウサンプトンへ払った金額を考えると、よそのチームがリバプールに対し足元を見てくるのは容易に想像がつく。
ナビ・ケイタも、無理やり高値で今冬に獲得しなくて正解だったと思う。(最近のプレーぶりを見ていたらカンの方が断然よく見える。。。)
今はまだシーズン途中で、変にチームを変える必要はないと思う。
とにかく今シーズンはトップ4フィニッシュを確保しつつ、チーム力を高めていってほしい。
過密日程が始まる今後は若手の成長にも期待です!
YNWA